富士フイルムグループを知る
2
価値創造プロセス
3
富士フイルムグループの価値創造のあゆみ
4
ビジネスポートフォリオと競争優位性
6
財務ハイライト
8
新CSR 計画・新中期経営計画
10
新CSR 計画「サステナブルバリュープラン 2030」
10
新中期経営計画「VISION2019」
12
経営戦略−経営者メッセージ
16
C E O メッセージ
16
COO インタビュー
20
コーポレートガバナンス
24
富士ゼロックス(株)の海外販売子会社に
おける不適切会計について
24
コーポレートガバナンスの状況
26
経営体制
32
社外取締役からのメッセージ
34
事業活動
36
イメージング ソリューション
37
インフォメーション ソリューション
39
ドキュメント ソリューション
43
企業価値の源泉
45
技術力
46
企業風土 / ブランド力
50
人材
51
グローバルネットワーク
52
財務情報 / 非財務情報
53
業績ハイライト
54
財務分析と評価
56
事業等のリスク
59
連結財務諸表
60
非財務情報
67
会社情報
69
URL http://www.fujixerox.co.jp/company/public/sr2017/ URL http://www.fujifilmholdings.com/ja/
富士フイルムホールディングス コーポレートサイト
富士フイルムグループの企業情報や事業活動に加え、株主・投資家の皆様向けの情報、CSR の取り組みなど、最新の情報をご提供しています。
富士ゼロックス サステナビリティレポート
富士ゼロックスおよび関連会社における持続可能な社会の実現に向けた CSR の取り組みを紹介しています。
富士フイルムホールディングス サステナビリティレポート
社会の持続可能な発展に向けた富士フイルムグループのさまざまな取り組みを紹介しています。
地域社会、顧客、株主・投資家、取引先、従業員など、幅広いステークホルダーの皆様に、富士フイルムグループの事業内容や CSR で のさまざまな取り組みをお伝えしています。
免責事項
本統合報告書の業績予想に関する記述及び客観的事実以外の記述に関しては、当社が本統合報告書発行時点で入手可能な情報か ら得られた判断に基づいていますが、リスクや不確実性を含んでいます。実際の業績は、当社の事業を取り巻く経済情勢、市場の動 向、為替レートなどに関わるさまざまな要因により、記述されている業績予想とは異なる可能性があることをご承知おきください。 なお、2010 年度〜 2015 年度の数値データには、2017 年に公表した過年度決算修正の内容が反映されています。また、本統合報 告書において、日付が特定されていない情報については 2017 年 3 月 31 日現在のものとなっています。
URL http://www.fujifilmholdings.com/ja/sustainability/report/download/report2017.html
コーポレートコミュニケーションツールのご紹介
Value from Innovation
富士フイルムは、生み出しつづけます。
人々の心が躍る革新的な「技術」「製品」「サービス」を。
明日のビジネスや生活の
可能性を拡げるチカラになるために。
わたしたちは、先進・独自の技術をもって、 最高品質の商品やサービスを提供する事により、
社会の文化・科学・技術・産業の発展、健康増進、環境保持に貢献し、 人々の生活の質のさらなる向上に寄与します。
オープン、フェア、クリアな企業風土と
先進・独自の技術の下、勇気ある挑戦により、新たな商品を開発し、 新たな価値を創造するリーディングカンパニーであり続ける。
企業理念
顧客
株主
取引先
地域社会
従業員
イメージング
ソリューション
インフォメーション
ソリューションドキュメント
ソリューション オフィス向けの複合機やサービスなど、 ドキュメントに関わる事業を展開 重点事業分野である
「ヘルスケア」 「高機能材料」をはじめ、 B to B 中心に多彩な事業を展開 「撮影」から「出力」に至る、
写真に関わる製品・ サービスを提供
▶P37 ▶P39 ▶P43
企業価値の源泉
独自の製品・サービス
Sustainable Value Plan 2030
ガバナンス
技術力・企業風土・ブランド力・人材 グローバルネットワーク
による
価値の創造
Innovation
期待・ニーズ・信頼
事 業 活 動
富士フイルムグループの持続的な成長と企業価値の向上
を図るとともに、社会の持続的発展に貢献
することを目指しています。当社は、写真フィルムの国産化を目指し、1934 年に設立されました。設立から一貫して、変化する時代の先を読み、幅 広い技術を蓄積・進化させ、イ丿ベーティブな製品・サービスを提供してきました。
2000 年以降、デジタル化の進展に伴い、当社の主力製品であったカラーフィルムの需要が急速に減少したため、当社は 社運をかけて大規模な事業構造の転換を断行しました。
その際、鍵となったのは写真事業で培った高度かつ多彩な技術力です。写真関連製品の開発・生産に必要とされる光学、化学、 エレクトロニクスなどさまざまな技術をもとに、競争優位性を発揮できる事業を確立しました。
激動の「第二の創業期」を乗り越え、再び成長軌道に乗った当社は、戦略的飛躍を目指して「富士フイルムグループならでは」 の製品・サービス・ソリューションを提供していきます。
富士フイルムグループの歴史は、イノベーションの歴史
1934 年 ▶映画用フィルム
▶印刷用フィルム 1936 年 ▶写真フィルム
▶X 線フィルム 1948 年 ▶フィルムカメラ 1954 年 ▶工業用 X 線フィルム 1958 年 ▶TAC フィルム 1959 年 ▶放送用ビデオテープ
当社が生み出してきた画期的な製品群
当社が生み出してきた画期的な製品群
● 総合写真感光材料メーカーとしての地位を築く ● レンズ、光学機器分野に進出
● 医療分野、印刷分野、磁気材料分野など事業を多角化
創業当時の足柄工場
写真フィルム国産化・国内販売網確立
事業の拡大・技術力の向上
1934
年〜
1950
年代
1960
年〜
1970
年代
▶国内初 ▶世界初
▶国内初 ▶世界初
0 20 40 60 80 100
,93
(指数)
(年度)
,94 ,95 ,96 ,97 ,98 ,99,00,01 ,02 ,03 ,04 ,05 ,06 ,07 ,08 ,09 ,10
ピーク時 ピーク時
急速な下落
カラーフィルムの世界総需要推移と当社売上構成の変化
■ 2000年総需を100 とした場合の指数
2000 年度
2016
年度
イメージング ソリューション
イメージング ソリューション
インフォメーション ソリューション
インフォメーション ソリューション
インフォメーション ソリューション
ドキュメント
ソリューション
15
%
54
%
39
%
39
%
46
%
46
%
2000年度
2016年度
1兆3,834億円 2
兆3,222億円
イメージング ソリューション
インフォメーション ソリューション
54
%
46
%
● 海外現地法人の設立などによりグローバル市場の開拓を開始 ● 英国ランク・ゼロックス社との合弁により富士ゼロックス(株)を設立
● 世界に先駆けたカラーネガフィルムの研究開発と製品化に注力 1962 年 ▶普通紙複写機 1965 年 ▶PS 版
▶コンピューター用磁気テープ 1969 年 ▶ろ過用フィルター
1971 年 ▶ホームビデオテープ 1975 年 ▶カラー複写機 1976 年 ▶カラーネガフィルム
「フジカラー F- II 400」
カラーネガフィルム「フジカラー F-II 400」
当社が生み出してきた画期的な製品群
当社が生み出してきた画期的な製品群
当社が生み出してきた画期的な製品群
デジタル化の進展・グローバル化の加速
第二の創業期
戦略的飛躍を目指して
1980
年〜
1990
年代
2000
年〜
2013
年
2014
年〜
▶国内初 ▶世界初
▶国内初 ▶世界初
▶国内初 ▶世界初
● 「世界の Fujiilm」を目指して、海外生産拠点を整備し、 海外での販売を推進するなどグローバル化を加速
● 写真、医療、印刷事業におけるデジタル化にいち早く取り組む ●「 FCR」やデジタルカメラなど、数多くの画期的な製品を 世に送り出す
1983 年 ▶デジタル X 線画像診断システム「FCR」 1986 年 ▶レンズ付フィルム「写ルンです」 1988 年 ▶フルデジタルカメラ(開発) 1993 年 ▶高速電子印刷・出版システム 1996 年 ▶フルデジタルミニラボ
▶WV フィルム
▶CTP 版
1998 年 ▶instax mini 10 「チェキ」 1999 年 ▶医用画像情報システム
「SYNAPSE」
世界初のデジタル X 線画像診断システム「FCR」
「『融知・創新』による新たな価値の創生」をコンセプトとした「富士フイルム先進研究所」
2003 年 ▶ダブルバルーン内視鏡 2004 年 ▶フルデジタル電子内視鏡 2006 年 ▶機能性化粧品
2011 年 ▶「BaFe(バリウムフェライト) 磁性体」採用のコンピューター用 磁気テープ
2011 年 ▶次世代インクジェットデジタル印刷機 「Jet Press 720」
2012 年 ▶レーザー光源搭載内視鏡システム「LASEREO」
● 富士ゼロックス(株)を連結子会社化
● 急速なデジタル化の進展をとらえ、事業構造を転換 ●「 富士フイルム先進研究所」を設立
● 富士フイルムホールディングス(株)を設立し、 持株会社体制に移行
● 医薬品事業など「ヘルスケア」事業分野に注力
ビジネスパートナーとの新たな価値共創の場「Open Innovation Hub」
2014 年 ▶プロダクションプリンター「Color 1000i Press」 2015 年 ▶2/3 インチセンサー搭載の
4K カメラ対応放送用ズームレンズ 2016 年 ▶統合アーカイブシステム「SYNAPSE VNA」 2016 年 ▶タブレット型超音波画像診断装置「SonoSite iViz」 2017 年 ▶大型センサー搭載の中判ミラーレスデジタルカメラ
「FUJIFILM GFX 50S」
● 創立 80 周年を機に、新コーポレートスローガン 「Value from Innovation」を制定
● 「Open Innovation Hub」を開設(日・米・欧) ●2017年に新CSR計画「Sustainable Value Plan 2030」
及び新中期経営計画「VISION2019」を発表
フォトイメージング
光学・電子映像
●イメージング ソリューション
「撮影」から「出力」に至る、写真に関わる 製品・サービスを展開
●写真フィルム開発で培った画像に 関するさまざまな技術・ノウハウ
●イメージング分野のリーディングカ ンパニーとしての強固な市場ポジ ション
●入力(撮影)から出力(プリント)まで のサービスを提供できる総合力
競争優位性
競争優位性
●高性能レンズや写真フィルム開発で 培った独自の画像設計技術をもとに した、デジタルカメラの優れた描写力 と色再現性
●高画質デジタル時代に対応したレン ズの製造に求められる、高度な光学技 術や精密加工・組み立て技術
デジタルカメラ「Xシリーズ」や交換レン ズ、テレビカメラ用レンズなどを提供
ビジネスポートフォリオと競争優位性
当社は写真事業を通して培った先進・独自の高度な技術力を活用し、
デジタル化による「本業消失」の危機を乗り越え、現在のビジネスポートフォリオを構築しました。
現在、インフォメーション ソリューションの「ヘルスケア」「高機能材料」と、「ドキュメント」ソリューションの 3 つの事業分野を軸に、成長戦略を推進しています。
2016 年度売上高
フォトイメージング
光学・電子映像
記録メディア
グラフィックシステム
オフィスプロダクト
オフィスプリンター
プロダクションサービス
グローバルサービス
その他
ヘルスケア
高機能材料
億円
兆
グローバル年間販売台数
万台 インスタントカメラ
「チェキ」
* 2/3 インチセンサー搭載の放送用 4K カメラに対 応する光学性能を備えたポータブルタイプ放送用ズー ムレンズとして。(当社調べ、2015 年 4 月時点)
世界初
*競争優位性
競争優位性
●インフォメーション ソリューション
●ドキュメントソリューション
記録メディア
グラフィックシステム
メディカルシステム、医薬品・バイオCDMO、再生医療、ライフサイエンス事業を展開し、 「予防」「診断」「治療」の全領域をカバー
ディスプレイ材料、非破壊検査機材や各種高機能フィルムを提供する産業機材、 半導体プロセス材料などを提供する電子材料事業を展開
独自技術に基づく「BaFe(バリウムフェライト)磁性体」を採用した コンピューター用磁気テープ、データアーカイブサービスなどを提供
インクジェットデジタルプリンティング機器、産業用インクジェッ トプリンター用ヘッド、製版フィルム、CTP版などを提供
オフィスプロダクト
オフィスプリンター
プロダクションサービス
グローバルサービス
オフィス向けのデジタル複合機などを提供
オフィス向けプリンターを提供
高速・高画質のデジタル印刷システム及び 関連サービスを提供
企業のドキュメントや業務プロセスの改善 を通して経営課題の解決を支援
●診断に最適な画像を提供できる独自の画像処理技術
●アンメット・メディカルニーズに応える医薬品の開発を可能 にする高度な化合物合成・設計力やナノテクノロジー
●バイオ医薬品のプロセス開発・製造受託を行う高い技術力と 生産性
●iPS細胞関連技術など、再生医療に関わる幅広い技術・特許ポートフォリオ
●20万種類の豊富な化合物ライブラリー
●フィルムに高い機能性を付与するための、機能性分子技術などの 先端技術
●薄膜化や大型化などの市場の要求に応えることのできる高度な製 膜及び塗布技術
●コスト競争力と供給安定性
●顧客ニーズに応える、迅速で的確な製品の処方設計と開発力及び グローバルな生産供給体制
世界シェア
世界シェア
国内シェア 世界シェア
国内初
競争優位性
●日本及びアジア・オセアニア地域に おいて強力な直販体制を武器に構築 した優良な顧客基盤
●各種ク ラ ウ ド サ ー ビ ス と の 連携を はじめとするお客さまのさまざまな ニーズに対応できる多種多様なソリ ューションと製品ラインアップ ●米国ゼロックス社と連携してグロー
バルに一貫したサービスを提供
アジア・パシフィック地域に おける販売台数シェア
ヘルスケア
高機能材料
医用画像情報システム
再生医療製品の承認・発売
偏光板保護フィルム
イメージセンサー用 カラーモザイク
A3複合機
財務ハイライト
売上高 / 営業利益 / 営業利益率
当社株主帰属当期純利益 /ROE
総資産 / 株主資本比率
-10,000 0 10,000 20,000 30,000 40,000
-1,000 1,000 2,000 3,000 4,000
0
(億円) (億円)
(年度)
■売上高 ■営業利益
1,723 23,222
7.4%
2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
(%) 営業利益率
(右軸)
-500 0 500 1,000 1,500
(億円)■当社株主帰属当期純利益 ROE
1,315
6.5
2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 (%)
(年度)-4 0 4 8 12 (右軸)
0 10,000 20,000 30,000 40,000
(億円)■総資産 株主資本比率
35,332
57.8
2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 (%)
(年度)0 20 40 60 80 (右軸)
研究開発費 / 研究開発費率
設備投資額 / 減価償却費
キャッシュ・フロー
0 500 1,000 1,500 2,000
(億円)■研究開発費 研究開発費率
1,602
6.9
2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 (%)
(年度)0 3 6 9 12 (右軸)
0 500 1,000 1,500 2,000
(億円)■設備投資額 ■減価償却費※
718 589
2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016(年度)
-4,000 -2,000 0 2,000 4,000
(億円)■営業活動によるキャッシュ・フロー ■投資活動によるキャッシュ・フロー
1,722 2,886
-1,164
2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 フリー・キャッシュ・フロー※
(年度)
※フリー・キャッシュ・フロー=
営業活動によるキャッシュ・フロー+投資活動によるキャッシュ・フロー ※ドキュメント ソリューション部門等のレンタル機器を除いた有形固定資産のみ。
当 社 は、2014 年 度 から 2016 年 度 の 中 期 CSR 計 画 「Sustainable Value Plan 2016」を通じて、社会課題解決 のための新たな価値を創出してきました。そして今回2030 年度までの長期目標を定めた「SVP2030」を新たに策定し、 革新的技術・製品・サービスの提供など、事業活動を通じた 社会課題の解決により一層取り組み、サステナブル社会へ の実現にさらに貢献する企業を目指していきます。
昨今、国際社会では社会課題の解決を目指した長期目標 が相次いで発表されています。2015年9月に国連が採択し た持続可能な開発目標(SDGs※)では、2030年に向けて国 際社会が取り組むべき社会課題として17の目標が掲げら れています。また、2016年11月に発効した地球温暖化対策 「パリ協定」では、「地球の気温上昇を産業革命前から2°C未 満に抑える」ことを目標に、各国が取り組むことが合意され ました。
今回策定した「SVP2030」は、SDGsやパリ協定など、社会 課題解決に関する目標達成への貢献を目指し、2030年度を 最終年度とする新CSR計画です。「SVP2030」は、「事業を通 じた社会課題の解決」と「事業プロセスにおける環境・社会へ の配慮」の両面から、「環境」「健康」「生活」「働き方」の4重点分 野を設定。さらに、グローバルに事業を推進していくうえで、 サプライチェーン全体にわたる環境・倫理・人権などのCSR 基盤強化に加え、オープン、フェア、クリアな企業風土のさら なる浸透を目指すガバナンス強化を盛り込んでいます。
当社は、2030年度を最終年度とする新CSR計画「サステナブルバリュープラン(Sustainable Value Plan)2030」(以下、 「SVP2030」)を策定しました。
富士フイルムグループはこれまでも社会課題の解決を事業成長の機会ととらえ、新たな価値創出に積極的に取り組むこと によって持続可能な社会の発展に貢献することを経営の根幹としてきましたが、今回策定した「SVP2030」はその考えをさら に進化させ“事業活動を通じて地球規模での社会課題の解決”に貢献していくという当社の強い意志を示したものです。
※ 2001年に定められたミレニアム開発目標(MDGs)を引き継いで、2015年9月に国連総会で採択された新たな持続可能な開発目標。「誰一人取り残さない」をスローガンに、2030年 までに国際社会が社会課題として取り組むべき17の目標と169のターゲットを定めている。
「環境」分野では、自らの環境負荷の削減と共に、環境課題の
解決に貢献します。具体的には、CO2排出量と水資源につい
て2030年度の数値目標を設定。CO2 排出量では、「自社製品
のライフサイクル全体での排出量2013年度比30%削減」と
同時に、2017年度から2030年度までに排出するCO2累積量 と同等レベルをオフセットするために設定した「自社製品・
サービスの普及による社会でのCO2排出削減量5,000万ト
ンへの貢献」に取り組みます。また、水資源についても、富士フ
イルムグループ全体の水投入量を2013年度比30%削減し、
2030年度に3,500万トン以下に抑制。さらに、水処理に活用
される高機能材料やサービスなどの提供により、社会で年間 3,500万トンの水処理に貢献し、2030年度には事業活動に
よる環境負荷と同等レベル以上の環境貢献を目指します。
「健康」分野では「ヘルスケアにおける予防・診断・治療プ
ロセスを通じて健康的な社会を作る」、「生活」分野では「生活
を取り巻くさまざまな社会インフラをハード、ソフト、マイ
ンドの面から支える」、「働き方」分野では「自社の働き方変
革を、誰もが『働きがい』を得られる社会への変革に発展させ る」ことを目指していきます。
これらに重点的に取り組むことで、事業を通じた社会課題 の解決を図ります。富士フイルムグループは、「SVP2030」を 推進し、製品・サービス・技術開発などを通じて新たな価値 を創出することで、社会課題の解決に貢献し、企業価値向上 を図っていきます。
新CSR 計画「サステナブル バリュー プラン 2030」
オープン、フェア、クリアな企業風土を さらに浸透させることで、
ガバナンス体制を改善・堅持する
「SVP2030」の考え方と重点課題
収益力の向上
ガバナンス強化
(自社株買い + 配当)
株主還元強化
M&A 投資
ROE の向上 総額 3,000億円 自社株買い : 2,000 億円配当 : 1,000 億円
2016 年度 70 円▶2019 年度 95 円(10 年連続増配)
戦略的飛躍 総額 5,000億円 さらなる売上・利益を加速させるための投資枠
グローバル展開の加速
過去最高益の達成
イメージング
インフォメーション(ヘルスケア)
インフォメーション(高機能材料 等) ドキュメント
成長を加速
Next Stage
未来を創る投資
新中期経営計画「VISION2019」
当社はこのたび、2019年度を最終年度とする2017〜2019年度の中期経営計画「VISION2019」を策定しました。
「サステナブルバリュープラン2030」を実現するための今後3年間の具体的なアクションプランです。「VISION2019」では、 これまでの事業構造転換で確立した強靭な経営基盤から生み出す利益を効率的に活用して充実させた事業ポートフォリオ を、各事業のさらなる深化でより強固なものとし、持続的な成長を実現していきます。
中期経営計画「VISION2019」の概要
業績目標
売上高
2019年度
26,000
億円2,300
億円1,500
億円7.3
%100%
8.8%
5.8% 営業利益/営業利益率
当社株主帰属当期純利益
ROE
過去 最高
過去
最高 2020年度
ROE 8.0
%
達成目標
今回策定した「VISION2019」では、イメージング、インフォメーション、ドキュメントソリューションに属する各事業を、「収 益力の向上」「さらなる成長の加速」「未来を創る投資」の3つのステージに位置付けました。各事業の現在のステージを明確化 し、①各事業の収益力の向上によるキャッシュの安定的創出、②主要事業の成長加速による売上・利益の拡大、③未来の柱とな る収益貢献事業の育成を推進し、各事業を深化させ、より強固な事業ポートフォリオを実現することで、戦略的飛躍へと繋げて いきます。また、既存事業で築いた海外販売基盤の強化を進めつつ、ヘルスケア製品や新規高機能製品などの海外展開を加速さ せて、さらなる成長を図ります。
●インスタントカメラ「チェキ」では、従来 タイプの拡販に加えて、スクエアフォー マットの普及を図る。
●AI(人工知能)などを取り入れて利便性 を高めたプリントサービスを拡充し、ス マホからのプリント需要を拡大。増益基 調を堅持する。
競争優位性の高い独自製品で安定的な収益を生み出す とともに、写真文化の発展に貢献。
メディカルシステム・バイオCDMO※が売上成長を牽
引し、増収・増益を確保。医薬品・再生医療は損益をコ ントロールしつつ、研究開発を加速。
●バイオ医薬品のCDMOでは、設備投資・技術開発により 生産能力をさらに拡大し、スケールメリットによる収益 力強化で事業成長を加速。総需の伸びを上回る年率2桁増 の売上成長を目指す。
●新薬開発では、がん、アルツハイマーなどアンメットメ ディカルニーズが高い領域をターゲットとし、効率的 な 研究開発を 進め る。ア ル ツ ハ イ マ ー 型認知症治療薬 「T- 817MA」をはじめとしたパイプラインの開発をさら
に推進。
●マイクロニードル、リポソームなど当社独自技術を活用 した製剤化技術の実用化に向けた取り組みを加速。
●デジタルカメラでは、高画質と高速・機動性をさらに進化 させる「Xシリーズ」、フルサイズの1.7倍の大型センサー で最高峰の高画質を極める「GFXシリーズ」との両輪によ り、高級ミラーレス分野でトップシェア獲得を目指す。
●市場から評価が高い交換レンズのラインアップを強化す ることで、ミラーレスシステム全体で増収・増益を継続。
●世界に先駆けて発売した4K対応の放送用レンズと、市場 が拡大するWEB等の新興映像制作市場に向けたレンズの ラインアップを拡充し、レンズビジネスを拡大。
インフォメーションソリューション
ヘルスケア
フォトイメージング
医薬品・バイオCDMO
電子映像・光学デバイス
収益 成長 投資
収益 成長 投資
収益 成長 投資
「FUJINON UA107×8.4」 「instax SQUARE SQ10」
「FUJIFILM GFX 50S」 「FUJIFILM X-T2」
※ Contract Development & Manufacturing Organization の略。生産プロセスの 開発受託および製造受託を行う会社・組織を指す。薬剤開発初期の細胞株開発から プロセス開発、安定性試験、治験薬の開発・製造、市販薬の製造までの幅広いサービ スを製薬企業などに提供する。
バイオ医薬品製造用の培養槽 「マイクロニードルアレイ」
●創薬支援事業ではiPS細胞由来分化細胞のラインアップ を拡充。細胞治療では自家培養表皮・軟骨の拡販を進め、 事業拡大を加速。
●最先端のiPS細胞を用いた再生医療製品では、眼疾患や心 疾患、神経疾患、がんを対象に研究開発を加速。
●培養受託事業の拡大、培地事業のグローバル展開を推進。
●フォトレジスト、フォトリソ周辺材料、CMPスラリーなど 既存製品の拡販に加え、新規周辺材料などで製品領域を 拡大し、業界の成長を上回る事業成長を実現。
●タッチパネル用センサーフィルム「エクスクリア」や精密 ろ過フィルター「ミクロフィルター」など当社独自技術を 活用した高機能製品の拡販。
●トンネルや橋梁などの社会インフラに対して当社画像診 断技術を活用した点検サービス事業への参入。
● X線画像診断装置、内視鏡、超音波診断装置、体外診断シス テムなど他社にない医療機器ラインアップ、競争優位性の 高い医療 IT、さらにこれらをあわせた総合力を生かして、 顧客へのソリューション提案を強化。新興国市場のニーズ にマッチした製品・サービスの提供により、年率7%の売 上成長を実現。
●薄層・積層塗布技術を活用し、OLED・タッチパネル用部 材の拡販を進め、新規材料の販売比率を3割まで高める。
●スキンケアブランド「アスタリフト」の最上位シリーズ 「アスタリフト イン・フォーカス」の展開によるブランド 強化。新規顧客の獲得と既存顧客の単価アップを図る。
●成長が見込まれる生活習慣病予防、エイジングケアなど の市場をターゲットに機能性表示食品を投入。
再生医療
電子材料
産業機材
メディカルシステム
ディスプレイ材料
ライフサイエンス
ヘルスケア
高機能材料 他
既存事業の競争優位性を維持し、さらに、独自の技術力 を生かし、市場のニーズにあった高収益の製品をタイム リーに投入していくことで売上・利益ともに拡大。
● 医用画像データなどを最大限活用した医療 ICTビジネス を推進。
収益 成長 投資
収益 成長 投資
収益 成長 投資
収益 成長 投資
収益 成長 投資
収益 成長 投資
機能性化粧品シリーズ「アスタリフト」
タッチパネル用センサーフィルム 「エクスクリア」
医用画像情報システム 「SYNAPSE」 自家培養表皮「ジェイス」 自家培養軟骨「ジャック」
タブレット型超音波画像診断装置 「Sonosite iViz」
「FUJIFILM LTO Ultrium 7 データカートリッジ」
●クラウドサービスなどと複合機の連携による新たな提供 価値の確立。
●市場ニーズにマッチしたコスト競争力のある製品開発。 ●上位製品とソリューション拡充による収益モデルの見
直し。
さらにドキュメントソリューションの体質強化策として、採算性を重視した製品ラインアップの最適化、徹底したコスト ダウン、固定費削減などを実施。富士フイルムグループ一体となったコストダウン施策を追加するとともに、組織統合によ る業務効率化を推進。
ドキュメントソリューション
オフィスプロダクト&プリンター
トップポジションを維持しつつ、より収益性を重視し たオペレーションにシフト。徹底した体質強化を進め、 2020年度に営業利益率10%を達成。
●ソリューション&サービスの提供価値の強化と提供体制 の最適化。
●さらなるICTの活用などによるマネージド・プリント・ サービス(MPS)およびビジネス・プロセス・アウトソーシ ング(BPO)の競争力を向上。
●オフィスの膨大なビッグデータとIoT/AIなどの技術活用 による、働き方/生産性改革を実現する新たな価値創出に 向けた投資を積極的に実施。
ソリューション&サービス
収益 成長 投資●当社の化合物ライブラリーを和光純薬工業(株)の持つ国 内のきめ細かい販売ルートを通じて展開。
● 両社の技術を融合し、競争力のある化成品・試薬を開発。
●ファインケミカル事業の中核となる和光純薬工業(株) は、メディカルシステムや電子材料などの事業分野も含 めて、当社の持つ海外ネットワークなどのリソースを活 用することで海外展開を加速し、2019年度には対2016 年度比10%以上の売上成長を実現。
●ビッグデータ化の進展に合わせたソリューション提案 で、HDD から磁気テープへの切り替えを進める。
●現在主流のLTO6から、独自技術に基づく「BaFe磁性体」 によるさらなる高容量化を進め、磁気テープ市場でシェ アアップを図る。
●デジタルデータアーカイブソリューション「ディターニ ティ」の海外展開を加速。
●刷版材料の分野で高い環境性能を持つ無処理版など高付 加価値製品の拡販を進める。
●高画質と高耐久性の産業用ヘッド・インクで、商業印刷 分野のみならず、成長が見込まれる産業用途や3Dプリン ティングなどの新規分野を開拓。
グラフィック・インクジェット
収益 成長 投資収益 成長 投資
●インクジェット強化および印刷アプリケーション拡張に よる事業成長。
●顧客基盤を梃子に印刷ワークフロー全体を対象とした サービスを加速。
プロダクションサービス
収益 成長 投資「versantTM 3100 Press」
CEOメッセージ
事業活動を通じて
社会課題の解決に
貢献し、戦略的飛躍
を実現する
古森 重隆
企業の存在意義は、自社の技術や提供する製品・サービスを通じて、人々の生活に役立ち、社会 を豊かにすること、つまり事業を通じて社会課題の解決に貢献することであると考えています。 当社は、一つの例として、長年写真フィルムの提供を通じて、人々の生活において人生の悦びや輝 かしい思い出を記憶にとどめ、人々の幸せに貢献するという価値を社会に提供してきました。デ ジタル化の進展により、写真フィルムの需要が激減し、会社存亡の危機を迎えましたが、自社で 培ってきた技術を軸として事業構造転換を図り、乗り越えてきました。それを支えたのは、経営の 的確な判断、フィルムの研究・開発・製造で培った高い技術力であり、人材でした。
これらの力を合わせ、さまざまな分野で新たな事業展開を行い、継続的にキャッシュを創出で きる体制を作り上げることができました。一つの技術の役割が終われば、その会社の寿命は終わ り、新しい技術を持つ会社に代われば良いとの考えもありますが、企業は優れた人材や組織、技 術、企業文化などの経営資源を組み合わせることで、新しい価値を生み出し続けることができる のだと私は考えます。そういう意味で企業は新しい価値を創出できる極めて合理的且つ能率的な 組織だと言えます。富士フイルムグループは、社会の変化を捉え、イノベーションを創出し、社会 に新しい価値を提供し続けると共に、ゴーイングコンサーンで企業としても成長し続けてまいり ます。
社会の変化をチャンスと捉え、事業を成長させる
技術、製品・サービスを通じて社会を豊かにする
このような考えのもと、2014年にコーポレートスローガン「Value From Innovation」を制 定しました。そして、中期CSR計画「Sustainable Value Plan 2016(SVP2016)」と、それを実現 するための具体的な行動計画である中期経営計画「VISION2016」の二つの計画を策定し、これ らの計画の達成のため全社一丸となって取り組んでまいりました。
「SVP2016」では、「事業プロセスにおける環境・社会への配慮」という従来の方針に「事業を 通じた社会課題の解決」を加え、重点領域である「健康」「環境」分野などで、ヘルスケア事業や各 事業での省エネ製品・サービスの提供を通じての社会課題解決への貢献に注力しました。 また、「VISION2016」では、「ヘルスケア」「高機能材料」「ドキュメント」の3事業分野を成長 ドライバーとし、拡販活動や新製品の市場投入により、売上、シェア及び利益の拡大を進め、事業 ポートフォリオを充実させるとともに、各事業を着実に成長させてきました。その結果、最終年 度となる2017年3月期の業績は、連結売上高2兆3,222億円、営業利益は1,723億円となり、為 替の円高によるマイナス影響(売上1,527億円/営業利益336億円)を除けば、増収、増益を達成 し、当社株主帰属当期純利益は過去最高となる1,315億円、ROEは富士フイルムホールディング スとして過去最高の6.5%を達成することができました。このように、この3年間は「SVP2016」 と「VISION2016」の両計画をリンクさせ、社会課題解決への貢献と事業の成長を共に達成する ことを目指したことで、確かな成果を得ることができました。
500 1,000 1,500 2,000 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 0 2 4 6 8 10 0.0 3.0 6.0 9.0
(億円) (%)
(年度) (目標) 営業利益 営業利益率(右軸)
光学・電子機器 ’12 ’13 ’14 ’15 ’16 ’19
1,723 2,300 7.4% 8.8% ●●% 300 600 900 1,200 1,500 0 300 600 900 1,200 1,500 0 2 4 6 8 10 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0
(億円) (%)
営業利益(損失) ROE(右軸)
光学・電子機器
1,315
1,500
6.5%
7.3%
●●%
当社株主帰属当期純利益
営業利益率(右軸)
(年度) (目標) ’12 ’13 ’14 ’15 ’16 ’19
営業利益/営業利益率
当社株主帰属当期純利益/ ROE
「VISION2019」を完遂し、戦略的飛躍を実現させる
こ れ ら 成果と 経験を 踏ま え、さ ら な る 成長を 確か な も の と す る た め、2017年8月に 「SVP2030」と「VISION2019」を策定しました。「SVP2030」は、目標年度を2030年度とし、
2015年9月に国連が採択した持続可能な開発目標である「サステナブル・デベロップメント・ ゴールズ(SDGs)」に沿ったCSR計画です。本CSR計画ではあらためて「事業活動を通じて地球 規模の社会課題の解決に貢献していく」という富士フイルムグループの強い意志を示しまし た。そして、「SVP2030」で目指す姿を実現するための具体的なアクションプランが、新中期経 営計画「VISION2019」です。「VISION2019」は、これまでに確立した事業ポートフォリオを さらに強固なものにし、戦略的飛躍へとつなげていきます。
具体的には、イメージング、インフォメーション、ドキュメントソリューションに属する各 事業を、「収益力の向上」「さらなる成長の加速」「未来を創る投資」という三つの成長段階に位 置づけ、各ステージに合わせた施策を適切に展開することで、個々の事業の収益力の強化を一 段と進めていきます。特に重要なのは、「医薬品・再生医療等の事業の収益改善によりヘルス ケア領域を主力事業として強く成長させていくこと」、ならびに「事業環境が変化する中でド キュメント事業を強化すること」という二つの課題を成し遂げることだと考えています。ヘル スケア領域では、バイオ医薬品の受託生産事業の生産能力と生産プロセスの開発拠点を増強 するとともに、パイプラインの研究開発やドラッグデリバリーシステムなど当社技術が活か せる分野の研究・開発を強化することで事業成長を加速します。ドキュメント事業について は、徹底したコストダウン、固定費削減などにより収益力を改善し、体質を強化するとともに、 AI(人工知能)、IoTの活用を通じてオフィスの膨大なビッグデータを、業務効率化、働き方、生 産性改革にさらに強力につなげ、2020年度に営業利益率10%を実現させます。これらのオー ガニックな事業成長により、「VISION2019」の最終年度である2019年度には、過去最高とな る営業利益2,300億円、当社株主帰属当期純利益1,500億円を実現。ROEは2020年度で8.0% を目標にして、2019年度では7.3%を実現します。また、成長投資となるM&Aに5,000億円、 株主還元に3,000億円を計画し、2019年度の年間配当は、10期連続増配となる1株当たり95 円を予定しています。これらを完遂するためには、全従業員が「SVP2030」と「VISION2019」 を自分自身の計画として認識し、これまで以上に先を読む長期的な視点を持ち、真のグローバ ル企業の一員として、与えられたミッションを成し遂げることが必要です。
グループの多様な力を結集し、イノベーションを創出する
当社は15の事業分野を持ち、世界にある277のグループ会社で約79,000人の従業員が働 くグローバルカンパニーです。各国、各地域で従業員が地域の課題に向き合い、自らビジネス チャンスを掘り起こし、顧客に的確な製品・サービスを提供するには、多くの組織、人々との連 携が欠かせません。そのためにも異なった価値観、多様性を受け入れる「オープン、フェア、ク リア」な企業風土の醸成が大切です。
本年3月に、ドキュメント事業を担う富士ゼロックスの海外子会社で、不適切会計処理の対 応により、2016年度連結決算の発表が遅れ、株主及びステークホルダーの皆様に多大なご心 配とご迷惑をおかけいたしました。現在このような問題が二度と起こらないように、当社から 富士ゼロックスへの経営陣の派遣、経理・監査部門の統合、ガバナンス強化委員会の設置など のガバナンス強化策を進めています。富士ゼロックスはオフィスドキュメント分野のパイオ ニアとして市場を作り、業界のリーディングカンパニーとして、お客さまと向き合う姿勢、技 術力、営業力や提案力など卓越した力を持っている会社です。今回の新体制により、戦略性、 スピード、フェアネスなど富士フイルムの良さと富士ゼロックスの良いところをマージして、 より良い会社にしていくことが重要だと思っています。今回の危機をチャンスに変えられる よう既にグラフィック事業やさまざまな事業で両社のシナジーが発揮できる活動が始まって おり、「オープン、フェア、クリア」を第一に掲げ、両社の良さが混じり合うことで、新たなイノ ベーションを創出し、それが各事業の成長に繋げられるようグループをあげて、取り組んでい きます。
「VISION2019」の達成に向けて、経営と従業員全社一丸となって邁進してまいりますの で、今後も富士フイルムグループに対する変わらぬご理解とご支援をお願い申し上げます。
0 300 600 900 1,200 1,500
0 2 4 6 8 10
(億円) (%)
(年度) 営業利益(損失) 営業利益率(右軸)
光学・電子機器
’12 ’13 ’14 ’15 ’16
1,315
6.5% ●●%
0 20 40 60 80
0
20
40
60
80
(年度) (予定) (予定) ’12
’11 ’10
’09 ’13 ’14 ’15 ’16 ’17 ’19
25 30
35 40
50
60 65
70 75
95
1 株当たり配当金(円)
COOインタビュー
前中期経営計画「VISION2016」を総括すると、事業構造の転換の成功により確立された事業 ポートフォリオから安定的に創出される利益・キャッシュを効率的に活用することで、成長ドラ イバーと位置づけたヘルスケア・高機能材料事業の成長を加速させ、全事業の収益性を向上させ ることができました。事業ポートフォリオの充実を進め、安定的に稼ぐ力を強化することができ、 「VISION2016」の狙いはほぼ達成できたと考えています。
主な成果として、以下が挙げられます。
イメージングソリューションでは、インスタントフォトシステム“チェキ”を中心としたフォト イメージング事業と、ミラーレスデジタルカメラのハイエンド機へのシフトに成功した電子映像 事業が、収益性を大幅に向上させました。光学デバイス事業では、4K放送用レンズなどの高付加 価値品の開発を進めるとともに、不採算事業の縮小や生産体制の最適化・生産プロセスの改善な どのコストダウンを進めました。
インフォメーションソリューションのヘルスケア分野では、メディカルシステム事業の重点 4分野(内視鏡、超音波、医療IT、IVD)が順調に成長し、営業利益率10%を継続しています。医薬 品事業では、新薬パイプラインの開発は計画通り進捗し、バイオCDMO(開発製造受託)事業を 写真フィルムの製造で培った技術を導入して高成長・高収益事業に転換させました。再生医療 事業は、株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)の連結子会社化や、Cellular Dynamics International, Inc.(CDI)の買収により事業基盤を固めました。高機能材料分野では、
新中期経営計画
「VISION2019」
を達成するために
助野 健児
代表取締役社長・COO
電子材料事業は、先端製品を中心にラインアップを拡充し大手顧客を獲得して高い売上・利益成 長を継続させました。ディスプレイ材料事業は、タックフィルムの安定供給で高収益を継続しつ つ、タックフィルム以外の新材料の開発を進めました。産業機材事業は、タッチパネル用センサー フィルム“エクスクリア”などの拡販で売上成長に貢献しました。また、記録メディア事業は、独自 の技術に基づく「BaFe(バリウムフェライト)磁性体」を使用した高容量テープを導入し、データ アーカイブ市場の拡大と共に売上・利益を成長させました。
このように事業ポートフォリオを構成する多くの事業を強化した一方で、課題として残 ったのは、まず、ドキュメントソリューションの強化です。ドキュメントソリューションは、 「VISION2016」の期間中のドル高によるコスト高やアジア・オセアニア通貨安の為替影響、プリ
ンター市場の成熟化の進行などの要因を成長戦略で挽回できず、売上・利益共に目標未達となり ました。次に、医薬品事業で、収益源の一つである低分子抗菌薬の販売がジェネリック薬の影響を 大きく受けたことから、収益の改善が進みませんでした。
これら二つの課題に適切な対策を実施し、「VISION2016」の成果を発展させることが、新中期 経営計画「VISION2019」で目指す姿であるといえます。
新中期経営計画「VISION2019」は、「VISION2016」で達成した全事業の収益性向上をさらに 深化させ、メリハリのある経営資源配分をおこなうことで、より強固な事業ポートフォリオを実 現し、戦略的飛躍へ繋げるフェーズに入る三ヵ年計画です。
「VISION2019」では、イメージング、インフォメーション、ドキュメントソリューションの各 事業をその事業の成長段階にあわせて、「収益力の向上」「さらなる成長の加速」「未来を創る投資」 という3つのステージに位置づけ、現在の各事業のステージを明確化し、「各事業の収益力の向上 によるキャッシュの安定的創出」「主要事業の成長加速による売上・利益の拡大」「未来の柱とな る収益貢献事業の育成」を推進することで、より強固なポートフォリオを実現し、富士フイルムグ ループ全体の成長を目指します。
「収益力の向上」ステージにある事業は、さらなる収益性の向上によるキャッシュの創出を実現 するために、先を見据えた戦略を立案、実行いたします。具体的には、フォトイメージング事業の カラーペーパーやグラフィック事業の刷版材料は、総需要が減少する中でも、さらなるシェアア ップと高付加価値品の拡販によって高い収益性を維持していきます。また、光学デバイス事業は、 4Kレンズなど独自技術を駆使した競争優位性の高い製品の拡販、ディスプレイ材料事業は、タ ックフィルムなどの安定供給、オフィスプロダクト&プリンター事業は、プロダクトミックスの ローエンドモデルから上位機種へのシフトなどにより、収益性を高めます。
「さらなる成長の加速」ステージにある事業は、これまで実行してきた成長戦略に加え、売上・ 利益の最大化を加速させます。具体的には、電子映像事業で、好調なミラーレスデジタルカメラ の拡販を継続します。メディカルシステム事業で、X線画像診断機器、医療IT、内視鏡、超音波、IVD と他社にない幅広いラインアップを生かした拡販戦略から年率7%の売上成長を目指します。ま た、バイオCDMO事業は、プロセス開発・生産設備を増強することで生産能力を拡大し、年率10 %以上の売上成長を目指します。インクジェット事業は、高画質と高耐久性の産業用ヘッドとイ ンクで、成長が見込まれる産業用途や3Dプリンティングなどの新規分野を開拓することで事業 を拡大します。記録メディア事業は、「BaFe磁性体」によるさらなる高容量化を進め、アーカイブ
新中期経営計画「VISION2019」の成長戦略についてお聞かせください
Q2
COOインタビュー
用途で需要の高まる磁気テープ市場でシェアアップを図ります。ソリューション&サービス事業 では、お客様の業種業務に基づいた付加価値の高いソリューション提案を行うとともに、オフィ スの膨大なビッグデータとAI(人工知能)やIoTなどの技術活用による、働き方・生産性改革を支援 することで、更なる成長を狙います。
「未来を創る投資」ステージにある事業は、将来の富士フイルムグループを牽引する事業へと成 長させるため、自分たちの技術や強みが活かせるエリアを見極め、経営資源を投入していきます。 具体的には医薬品事業で、アンメットメディカルニーズの領域をターゲットとした現行パイプ ラインの開発を進めることに加え、ドラッグデリバリーシステム領域でマイクロニードルやリポ ソームなど当社独自の技術を活用した製剤化技術の実用化に取り組んでいきます。再生医療事業 では、創薬支援事業においてiPS細胞由来分化細胞のラインアップ拡充、細胞治療事業において自 家培養表皮・軟骨の拡販を進め、事業拡大を加速します。また、最先端のiPS細胞を用いた再生医 療製品では、眼疾患や心疾患、神経疾患、がんを対象に研究開発を進めていきます。さらに培養受 託関連事業の拡大、培地事業のグローバル展開などビジネス拡大に取り組みます。
そして、前述以外の各事業でも、それぞれのステージに応じた施策で事業の力を深化させ事業 ポートフォリオを一層強化することで、「VISION2019」最終年度の売上・利益目標の達成を目指 していきます。
なお、今回の中期経営計画の目標は、オーガニックな事業成長のターゲットであり、M&Aによ る事業拡大は含んでおりません。技術のシナジーを追求し、1+ 1が3や4になるような戦略的な M&Aを実施し、売上・利益の上乗せを図っていきます。
今回の中期経営計画立案にあたっては、経済・市場環境の変化を見据えて、3年後の事業の在り 方を想定しながら、今どのような施策を執ることが必要なのかを議論してきました。事業部間の 連携を強化し、営業やマーケティング、技術など各機能が持つ強みや資産を互いに活用すること で、それぞれのビジネスの拡大に繋げていきます。「VISION2019」の達成に向け、全社一丸とな って取り組みます。富士フイルムグループのこれからの3年間にご期待ください。
「新事業の強化・育成」「効率的な経営」「グローバル展開の強化」は、「VISION2019」の目標を達 成するための重要なメソッドです。
「新事業の強化・育成」の観点では、「VISION2019」の重点領域である医薬品・バイオCDMO、 再生医療事業の黒字化が目標達成のための重要課題の一つです。医薬品・バイオCDMO事業で は、バイオCDMO事業で必要な設備投資を行い、売上・利益成長を拡大するとともに、医薬品の 研究開発で、テーマを当社の強みを生かせる領域により絞り込み、開発を加速します。再生医療事 業では、創薬支援事業でCDIのiPS細胞由来分化細胞のラインアップ拡充、細胞治療事業でJ-TEC の自家培養表皮・軟骨を拡販するとともに、高い技術を持つ再生医療ベンチャー企業や大学など の研究機関、行政と連携し、再生医療事業の基盤を構築します。
「効率的な経営」の観点では、数字にこだわった経営を進めています。設備投資・研究開発費の リソースは、前述の3つのステージにあわせて各事業にメリハリをつけて配分します。「収益力の 向上」ステージにある事業では、収益性を高める案件以外は基本的に投資しません。「さらなる成 長の加速」「未来を創る投資」ステージの事業には、売上拡大や将来の基盤を整えるために必要な
社長就任時の方針である「新事業の強化・育成」「効率的な経営」「グローバル展
開の強化」は、
「VISION2019」にどう反映されているか教えてください
投資を積極的に行います。このようにメリハリをつけたリソース配分を行うとともに、会社全体 でも効率的なキャッシュの使用を徹底します。設備投資額は減価償却費の範囲内を原則とし、研 究開発費はその売上高比率を2016年度実績の6.9%から最終年度の2019年度で6%以下にする ことを目標としています。各事業や間接部門においては、各種経費の見直しと削減、シェアード推 進などの効率化施策は継続して実施します。特に、医薬品事業とドキュメント事業では、その成長 領域への投資を確保した上で、徹底したコストダウンと固定費の管理・削減を推進します。短時 間でイノベーティブな成果を出すために、そして仕事の効率を上げるために何をすべきか、従業 員一人ひとりが考え、実行することで、スピード感を重視した経営を推進していきます。 「グローバル展開の強化」は、「VISION2019」の売上成長のポイントです。インスタントフォト システム“チェキ”は、好調な欧米市場での販売に加え新興国での拡販を強化していきます。メデ ィカルシステム事業では、ワールドワイドで医療ITを核とした総合的なソリューション提案を強 化し、特に中東やアフリカなどの新興市場に現地のニーズにあった製品・サービスを提供してい きます。バイオCDMO事業は、米国、英国で設備投資を実施します。また、中国有数の複合企業で ある華潤(集団)有限公司やロシア有数の製薬企業であるJSC R-Pharm(アールファーム)社との 事業提携を進め、巨大な中国、ロシア市場でのビジネスを拡大します。4月に連結子会社となった 和光純薬工業の製品を富士フイルムの海外販売チャネルを活用し、販売の拡大を図っていきま す。ドキュメントソリューションでは、成長市場である中国・アジアでのトップポジションを維 持し、米国ゼロックス社との協業を深めてグローバルにビジネスを展開していきます。
富士ゼロックスニュージーランドとオーストラリアでの不適切会計処理の問題では、ご心 配とご迷惑をおかけしました。本件は、富士フイルムグループ全体で向き合うべき課題であり、 「VISION2019」では、事業戦略を推進するための基盤として、「ガバナンス強化」を重要な課題と
位置づけています。
7月に私を委員長とするガバナンス強化委員会を当社に設置しました。その下で、「グループ会 社管理強化」「経理強化」「監査強化」「コンプライアンス強化」「ITガバナンス強化」の5つのプロジ ェクトを発足させ、それぞれの課題に取り組んでいます。全経営層・従業員を対象にしたコンプ ライアンス教育を実施するとともに、8月にグループ会社管理部を新設、9月には富士フイルムと 富士ゼロックスの財務会計機能と監査機能をそれぞれ統合するなどの強化施策をこれまで実施 してきました。
また、8月に富士フイルムグループの全経営層と直接対話を行いました。そして、その内容は海 外も含めた全従業員に展開されています。その中で今回の事案から私が改めて感じたことを共有 しました。これくらいならいいだろうという甘い考えが、世の中の信頼を失い、会社の存続を揺る がすほどの大きなダメージになりえること、信頼を築くのはとても時間がかかるものだが、失う のは一瞬であり、失った信頼を再び取り戻すのは一から築き上げるより難しいこと、グループ会 社間、上司部下間、組織間等、コミュニケーションギャップを無くし、腹を割って話すことの重要 性など、従業員は改めてこれらの大切さを認識してくれたと感じています。
ガバナンス強化の進捗は、今後も決算説明会などの機会を通じて皆様に説明していきます。そ して強固なグループガバナンスを基盤に、「VISION2019」の目標達成を目指し邁進します。
「VISION2019」におけるガバナンス強化の取り組みについて教えてください
Q4
富士ゼロックス(株)の海外販売子会社における不適切会計について
連結子会社である富士ゼロックス(株)(FX)の海外販売子会社において過去に行われた不適切な会計処理により、株主、 投資家、お客さまをはじめとするステークホルダーの皆さまにご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げ ます。ここでは今回判明した事実と富士フイルムグループの再発防止に向けた対応策についてご説明します。
概 要
問題の背景とマネジメント上の課題
不適切な会計処理が行われた背景およびマネジメント上 の課題として、第三者委員会から以下の指摘を受けました。 富士フイルムホールディングス(株)(FH)は、FXの海外
販売子会社富士ゼロックスニュージーランド(FXNZ)にお いて2015年度以前の一部のリース取引における売掛債 権の計上などの会計処理の妥当性について確認する必要 性が判明したことを受け、2017年3月に社内調査委員会 を組織し調査を実施、さらに、調査の客観性を高めるため、 2017年4月に利害関係を有しない外部の専門家から構成 される第三者委員会を設置し、全容解明を進めました。 2017年6月の 第三者委員会の 報告で は、FXNZの 一部 の会計処理が不適切に行われていたことに加え、富士ゼロ ックスオーストラリア(FXA)でも類似の事象があったこ とが確認されました。
こ れ ら の 不適切な 会計処理が、2010年度か ら2015 年度の当社株主帰属当期純利益に与える影響額は累計で 281億円となり、さらに、第三者委員会の調査にてFXの内 部統制にも問題があることが指摘されました。現在、FH主 導で再発防止に向けた対応とガバナンス強化に取り組ん でいます。
■
不適切な会計処理とは
FXNZは機器販売時に、機器販売と保守サービス等を一 体化させた Managed Service Agreement契約を 導入 していました。この契約は機器導入時にキャピタルリース として機器相当の売上を初年度に一括計上し、その後、月 間のターゲットボリュームに応じて定めたコピー単価に 実際のコピー枚数を乗じたコピー料金を回収していく仕 組みです。
キャピタルリースを契約する際には、最低支払リース料 総額の回収が確実に見込めるなど、一定の条件をクリアす る必要がありますが、FXNZではその条件を満たしていな い案件を含めすべての案件をキャピタルリースとして処 理していました。この結果、債権が回収できない取引が多 数発生し、それが常態化していました。また、FXAでも類似 の会計処理が行われていました。
マネジメント上の課題
不適切な会計処理が行われた背景
●現地法人の社長や従業員のボーナスなどのインセ ンティブの仕組みが売上高の目標達成を重視して 算出されるものであったため、不適切な会計処理を 行い、売上を早期に計上する誘引となった。 ●FXNZ社長に権限が一極集中し、取締役会が有効に
機能しておらず、業務管理プロセスの透明性に欠け ていた。
●富士ゼロックスアジアパシフィックの子会社管理体 制の不備、FXの監査体制や管理部門による統制の 欠如など、内部統制上の問題があった。(その結果、 FX社内報告の過程で情報が遮断され、FX会長、社長 に適切な実態情報が報告されなかった。)
●FHのFXおよびその子会社に対する監視体制、監査 部門の監査体制、情報共有体制に不備があった。(そ の結果、FXからFHに適切な実態情報が報告されな かった。)
FXNZにおける課題
●売上達成偏重のインセンティブ見直し
●報告ライン集中化の是正に向けた社内体制の整備
●FXに対する管理体制の強化
●子会社・関係会社に対する管理体制の強化 ●社内における情報共有の強化と業務管理プロセス
の透明性向上
●取締役会による監督機能の強化と監査役、監査部 門による監査機能の強化
●経理部門のチェック機能強化 ●法令遵守意識の向上
FXにおける課題
本件に対し、人事上の措置を取り、FXは取締役3名、執行 役員1名、常勤監査役1名が退任、また執行役員1名が役員を 退任。これらの6名に、FX社長、常勤監査役1名、非常勤監査 役2名を加えた計10名の報酬・賞与を、3ヵ月間で10〜50 %カットしました。当社会長・社長も3ヵ月間の報酬を10 %返上しました。
また、下記のようにガバナンス強化に取り組んでいます。
FXの海外販売子会社における不適切な会計処理について改めて深くお詫び申し上げますとともに、本件を真摯に受 け止め、ガバナンスを強化した新たな体制の下、皆さまからの信頼回復に向け全力で取り組んでまいります。
FHのガバナンス体制強化
当社の主な対応策
●取締役会の機動的な運営と審議の活性化、経営の意思 決定の迅速化のため、取締役を12名から9名に削減 ●より多角的な意見交換を行うことにより、意思決
定の 透明性を 確保す る た め、社外取締役比率を 1/3に高める
●FHからFXへ会長、副社長、専務執行役員、常務執行 役員など計7名の役員を派遣
●グループ内での適切な情報提供を保証する仕組み を整備するべくグループ会社管理部を設置
●業務管理プロセス強化のため、FFおよびFXの財務 会計機能をFH経理部へ統合
●会社・組織において、不正や法令違反につながる兆 しを早期に発見・対応するため、国内外すべての富 士フイルムグループ従業員が直接FHに通報できる 窓口を設置
●グループ全体の監査機能強化のため、グローバル監 査部を設置
●FH/富士フイルム(株)(FF)/FXの全部門長および全 グループ会社社長に対するコンプライアンス研修 を実施
●全従業員を対象としたコンプライアンス研修を実施
グループ会社ガバナンス及び業務管理プロセスの強化
FH経営体制の変更
FHからFXへ経営人材派遣
「グループ会社管理部」設置
「財務会計機能」の統合
FH内部通報窓口設置 「グローバル監査部」設置
コンプライアンス教育の強化・再徹底
2017年6月
2017年6月
2017年8月
2017年9月
2017年11月 2017年7,8月
●当社社長を委員長とし、ガバナンス強化を徹底的か つ継続的に実施するため、包括的なプロジェクト体 制を整備し、5つのテーマ別プロジェクトを推進
「FHガバナンス強化委員会」設置
2017年7月
FHガバナンス強化委員会
グループ会社管理強化プロジェクト 経理強化プロジェクト
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